当社ではアパレル企業を対象に2つのデューデリジェンスを実施しています。
まずは一般的なデューデリジェンスの定義についてご説明いたします。
デューデリジェンスの定義
(コトバンク)
動産投資やM&Aの際に、企業の資産価値を適正に評価する手続き。企業の収益性やリスクなどを総合的かつ詳細に調査してその価値を査定する。
(会計用語キーワード辞典)
企業買収前に行う買収対象企業の調査のことです。公認会計士、弁護士などが、買収対象企業の事業リスク、財務状況、事前情報との照合等を調査します。中小企業のM&Aにおいても、最終的な買収価格、買収条件の決定や買収の可否のためほぼ実施されています。
つまり、不動産取引に例えると、不動産の評価証明書。医療に例えると健康診断における診断報告書のようなものです。
こうした評価・調査報告書の会社版と考えて頂ければよいでしょう。
最近では企業買収(M&A)の際に行われるほかに、企業自身の現状把握、経営課題抽出を目的とし、健康診断的に実施するケースもございます。
当社ではコンサルティング実施前の予備調査としても実施しています。
デューデリジェンスが大事な理由
例えばデューデリジェンスを医療に例えると、「診察」が「資料やヒアリングによる調査」。
「診察結果と治療方針」がデューデリジェンス結果をまとめた「調査報告書」ということになります。
皆さまも健康診断にいくと血液検査、内視鏡などの検査を行い、それらの結果をまとめた「診断報告書」を受領し、場合によっては担当医師と治療方針を協議するかと思います。
デューデリジェンスとはこうした活動の会社版であり、会社の健康診断と考えて頂ければ良いでしょう。
図で説明すると次のようになります。
(医療に例えると)
しかし当社が見る限り多くのコンサルティングの現場ではこうしたデューデリジェンスを行う前にコンサルティングが行われます。
おそらくはそのコンサルタント方の自信の表れかと存じますが、コンサルティングが失敗に終わる要因の殆どはここにあります。
先ほどの医療の例で言いますと、こうしたケースは「診察」をせずに「治療」を行うのと同じだと言えないでしょうか。
発熱して病院にいったら何の診察もなく、コロナウィルスに有効だと言われるアビガンを処方されたら問題ではないでしょうか。
もしインフルエンザだったとしたら治るものも治らず場合によっては副作用でさらに体調を壊す可能性すらあるわけです。
こうした理由より、当社では、M&Aやファンド出資時におけるデューデリジェンス以外にも、コンサルティング実施前の「会社の健康診断」としてデューデリジェンスを実施しています。
当社における2つのデューデリジェンス
当社では2つのデューデリジェンスを実施しています。
以下、図表と合わせてご説明いたします。
デューデリジェンス(DD)
こちらはM&Aやファンド出資時、銀行の大型融資時に行われるデューデリジェンスとなります。
具体的には事業デューデリジェンスと財務デューデリジェンスを含んだもので、場合によっては法務デューデリジェンス、知財デューデリジェンスを含めたものとなります。
こちらの特徴としてはアパレル企業固有の組織、実務面に深くフォーカスした事業デューデリジェンスと、その中でのバリューアップの可能性を見据えた課題抽出があげられます。
調査期間、報告書作成の工数も増えるため価格は一般企業にとっては割高となります。
簡易デューデリジェンス(簡易DD)
こちらは対象会社が自らの「会社の健康診断」や「経営課題の抽出」の際に実施するものとなります。
当社のコンサルティングをご検討されている会社様にも先の理由よりまずはこちらをお勧めしています。
こちらの特徴としては、先に説明したデューデリジェンスが対象会社の現状を、外部環境、経営・組織、営業、企画生産などの観点から、アパレル業種以外の方にも解りやすく客観的に整理し図表やグラフを多用して作成するのに対し、簡易デューデリジェンスでは対象会社内で共有できるレベルで、経営課題の抽出にフォーカスして作成する点にあります。
また報告書のページ数、期間なども大幅に抑えていますが、調査項目としてはほぼ同様でございますので、自社の経営課題の抽出という点においては一般のデューデリジェンスと精度は変わりません。
対象会社の「会社の健康診断」「経営課題の抽出」という目的においてはこちらで十分でありますし、価格も抑えた設定となっています。
デューデリジェンス(DD)についてもっと詳しく知りたい、簡易デューデリジェンス(簡易DD)を実際に実施して欲しい、相談があるかたは、下記フォームよりご連絡をお待ちしております。
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