SPAとは「specialty store retailer of private label apparel」の略称で、一般的に製造小売業と訳されています。
アパレル小売とアパレルメーカーそれぞれの機能を併せ持つ業種で、商品の企画から生産、販売までを一貫して行います。川中から川下の業種にあたります。
卸売業者などの流通の中間段階を必要としないためコストの削減ができ、値段を抑えて消費者に商品を提供できる点も特徴です。
利益が大きいという点だけでなく、移り変わる消費者のニーズを迅速に商品に反映させることができる点などのメリットもあります。
ただし、工場に商品の生産を発注するには一定量の生産ロット(生産数)が必要になるため、その分を売り切るだけの販売ルートと販売スケールが求められます。
SPAはアメリカのGAPがその原型であり、「SPA」という略称は、アパレル業界紙「繊研新聞」編集部による造語だと言われています。
SPA企業の例
ファーストリテイリング(「UNIQLO(ユニクロ)」)、インディテックス(「ZARA(ザラ)」)、 H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(「H&M」)ギャップ(「GAP」)など